人生100年時代のカラダ

人生100年時代」という言葉をよく聞くようになった。

調べたら、日本人の平均寿命が50歳を超えたのは、なんと第二次世界大戦が終わってから、というから驚いた。そこから約80年で私たちの平均寿命は2倍になった計算だ。私の両親は「余命がどんどん伸びていくから死ねない」なんて冗談を言っていたのを思い出す。もちろんこれは「平均」寿命であり、医学の進歩によって乳幼児の死亡率が下がったことや、高齢者が病気を抱えていても生きていられる時代になったなど、いろんな要素が含まれた数字なので鵜呑みにしてはいけません。ただ、長生きできる人は確実に増えてきているし、厚生労働省や、食品会社や、銀行や、保険会社や、各種アドバイザーの人たちが、それぞれのウェブサイトで「人生100年時代にいかに備えるか」を発信しているけれど、私が言いたいのはそこじゃない。

私たちのカラダは死ぬまでひとつなの。取り替えはきかないのよ。ってことです。

人生が50年で終わるなら、身体こき使って、いたわることもなく、使い果たして終わり、でもOKかもしれない。でも100年もたせようと思ったら、同じことやってたらダメです。自分の身体の状態によく気を配って、必要なケアやメンテナンスをして、大切に取り扱ってあげないと。

100年の人生をめいっぱい楽しみたいなら、まずは健康を保って、最後まで自分で動ける身体にしておきたい。動ければ働けるし、遊べる。長生きしてるけどもう歩けないとか、寝たきり状態だとかになってしまったら、誰よりもつらいのは自分です。

仕事で疲れて帰ってきて、コンビニ弁当で夕飯すませて、ネットサーフィンで夜更かしして、翌朝だるいから栄養ドリンク飲んで出勤する、みたいな生活。顔に衰えを感じるからエステに行って、ヨガもやってるけど、そのあと仲間とのランチで消費した以上のカロリーを摂ってしまって、痩せたいから時々ダイエットする、みたいな生活。

身体は悲鳴をあげています。それに気づいてあげてほしい。だるい、眠いって感覚も、最近腰が痛いのよね、って症状も、自分の身体からのサインなんだから「このくらい大丈夫」なんて無視しないでほしい。身体の声に耳を傾けられる人と知らん顔する人では、10年後20年後にどんな違いが生まれているか、想像してみませんか。

がんばる

耳にするたびにいつも気になる「がんばる」って言葉。

いろんな場面でいろんな人が、かなり頻繁に口にしていると思います。

「夏休みの宿題、早めにちゃんとやるんだよ」「うん、がんばる」

「報告書、今日締切り、お願いね」「はい、頑張って仕上げまーす」

すべてとは言わないけど多くの場合、がんばるって言葉は、「できれば避けたい状況だけど、むりやり前向きに取り組みます」って意味じゃないの?って気がする。だって「ディズニーランドでがんばって遊んできた!」って人、いますか?

 

子どもの頃からずっと、親から、先生から、近所の人から、「がんばれ」のシャワーを浴び続けてきたから、私たちはあまり深く考えもせずに、あいさつ代わりに「がんばります!」って言い続けてきたのではないかな。なぜ言うのかと言えば、相手に納得してもらうため、相手の承認を得るためじゃないだろうか。自分を鼓舞するときにはあまり使わない。その時は「よし、やるぞ!」って感じかな。

ヨガのクラスでは特に「がんばる」はよくない。ヨガは今の自分と向き合う作業だから、今の自分のできる範囲で心地よく動くのが鉄則です。がんばろうとすると身体が緊張しちゃって、逆効果になってしまう。

もちろん本気で頑張らねばいけないときもあるけど、そういう時もむやみやたらではなくて、やればこれだけの効果が見込める、ってエビデンスのある方法でがんばりたいと思います。オリンピック始まったけど、今のアスリートはみんな、データを駆使して練習して試合に臨んでいるでしょ。

 

最初の会話もできたら素直にこう言えればいいな。

「夏休みの宿題、早めにちゃんとやるんだよ」「うーん、いやだけど仕方ないからやるよ」

「報告書、今日締切り、お願いね」「はい、気が重いけど仕事だからやりまーす」

 

私の周りのがんばっちゃう人って、やさしい人が多いです。。。

はじめまして。

ある必要に迫られて、初めてブログを立ち上げることになりました。

どこの誰の目に留まるかもわからない文章をコツコツ書いて発信していくなんて、まったく性に合わないんだけど、とにかくチャレンジしてみよう。イヤになったらやめればいいんだし(^O^)

 

定年退職して数年。かつては二足のわらじ状態でしたが、今はヨガの講師としての生活を送っています。会社勤めをしていた頃は、朝から晩までパソコンとにらめっこの状態。車通勤のため歩数計は一日に300歩くらい。ヨガのクラスを担当しても、どれだけストレッチをやっても、今ひとつカラダの緊張は取り切れない日々・・。ひたすら時間に追われ、必要最小限のことだけやって、疲れ切って、毎日を過ごしていました。

今は、やりたいだけヨガもできるし、喫茶店でコーヒー飲みながらぼーっとする時間も取れるし、こうしてブログ書いてみる時間も取れる。なんてありがたいこと。そして気がつけば、私のカラダはとてもラクになっていました。

時間に追われず、精神的な緊張も強いられず、適度に身体を動かせるようになれば、カラダは緩んでいく・・・まあ本当に伸びやかになれるまで3年くらいかかったけれど、環境が変われば、カラダはそれに応えてくれるということを実感しているところです。

 

カラダや心のことについて、少しずつ思うところを書いていこうかなと思います。

イヤになったらやめればいいんだし。無理なんかしたくないもん(^O^)

こんな感じですが、どうぞよろしくお願いいたします。